

本計画は、江東区に位置する動物病院の増築および既存棟の改修である。
開院以来、地域に根ざしてきた病院は、年々増加する診療需要に対応するため、施設の機能強化と環境改善を求められていた。
新たに建てる増築棟では、診察室や処置室の拡充に加え、CT検査や入院に対応できる機能を備え、より幅広い診療体制を実現する。待合室は天井高を確保し、清潔感を保ちながらも、鉄やレンガといった工業地帯の趣を取り入れることで、土地の風土を感じられる空間とし、飼い主と動物双方にとって落ち着きと安心を感じられる場を目指している。
既存棟の改修では、受付から診察・検査・会計に至る動線を再構築し、利用者にとってのスムーズな流れと、スタッフにとっての効率的な作業環境を両立する。また、断熱改修や設備を刷新し、院内を常に快適な環境に整える。
外観は既存棟との調和を図りながら、新たなボリュームが街並みに寄与し、開かれた印象を与えるデザインとするため、かつての工業地帯や下町の趣が感じられる、鉄骨によるフレームと奥行きのあるテラスで構成する。地域に親しまれ、安心して訪れることのできる動物病院の姿を、建築のかたちで示している。
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